利用者を支えるために必要な資質
ホームヘルパーという職業は、高齢者人口が急速に増加している現在の日本においてかなり需要が高い仕事である。もしこの職を目指すなら、どのような業務を行うかをしっかり理解しておかなければならない。
第一に行わなければならないことは、利用者が日常生活上の行動で不自由と感じることに対する補助だ。トイレ、食事、着替え、入浴などの幅広い業務をサポートすることがメインであり、それを臨機応変に行わなければならないため根気が必要となってくる職だ。またこうした業務はあくまで手助けであり、できうる限り利用者自身にさせるというのも重要な点である。
毎日決められた時間で決められたことをこなしたいタイプには向かない働き方だといえるだろう。業務が思うように進まないことでイライラするようであれば、必然的にその不快感は利用者にも伝わってしまう。
これに加えて、掃除や食事、洗濯といった日常生活をサポートするのも重要な仕事の一つである。また、相談された場合にやさしく受け答えする気持ちも必要だ。こうした業務をスムーズに実施するには、利用者とのコミュニケーションがポイントになってくる。
生活に関する補助代行であっても、日常に深く結びついている為に、利用者の自主性が大きな問題となり、利用者が望まないサービスを行うとトラブルに発展するため注意が必要である。こうしたことから、ホームヘルパーには、業務を柔軟にしっかりとこなす力と、利用者と積極的にコミュニケーションを取れる社交性が求められるのだ。